女性に人気の充電池 > デザインでの差別化ではなく市場創造【経営戦略考09/12/10】
10 12月 2009 | By hank in 経営戦略考-日経記事から毎日学ぶ経営戦略の原理原則先日、iPhoneを購入しましたが、いろいろな面で、デザイン性を高
めることは大切だと感じさせられます。その観点で世の中の製品を
眺めていくと、改善の余地はたくさん残されているように思います。
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■■ 女性に人気の充電池
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━━━━━━━━━ 情報源:日経産業新聞 2009.12.10【5面】━
◆今までになかった新たな製品が世の中にリリースされる場合、
最初のうちは、その機能の魅力で売れていくことが多いだろう。
実用性重視とでも言うべきだろうか。
◆競合の参入が増えてくると、機能をグレードアップすることで、
互いに差別化を図るようになる。製品によっては、不要だろうと
思われるような機能すら、付加される。
◆それが一段落すると、次は色やデザイン等、製品の本来の機能と
は違う部分での差別化が始まる。市場の拡大・成熟に伴う、進化の
パターンだと言える。
◆そのような観点でみていくと、まだまだ機能面での競争が中心と
なっている製品がたくさんあるように思う。つまり、デザイン等で
進化させる余地が大きいということだ。
◆10日付けの日経産業新聞に、「マウスなどパソコン周辺機器を
手がけるエレコムが11月、乾電池形の充電池市場に参入した」という
記事が掲載されている。
◆この充電池の取扱い店舗の担当者に言わせれば、「充電池らしく
ないデザインが女性に人気」だとのことだ。「色は淡いホワイトと
アイボリー、ピンクの3色」で、「香水瓶」のような外観だという。
◆充電池なら、容量が大きい、充電時間が短いといった点が機能面
での競争となるが、色や外観での差別化を図ろうという意図のよう
だ。さらに、爪を破損しないような工夫もされている。
※エレコムの充電池 → http://www.elecom.co.jp/news/200909/an_ecol/
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■■ デザインでの差別化ではなく市場創造
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●このような取り組みは、製品の進化のパターンだと先述したが、
エレコムの開発担当者は、「シェアを奪い合うのではなく、充電池
ユーザーのすそ野を広げたい」とコメントしている。
●環境への関心が高まっている現在だが、まだまだ乾電池が使用さ
れている割合は高い。乾電池から充電池へ切り替えるのは、時代の
要請に即していると言える。だからこそ、まずは市場拡大を考える
だろう。
●となると、エレコムの充電池の取り組みを、競争の果ての差別化
策とみるのは適切でない、ということになる。むしろ、女性をターゲット
とした、新たな市場を創造する取り組みだと考えるべきだろう。
●市場の成熟に伴ない、機能面での競争からデザイン等の競争へ
進化する流れがある一方で、斬新なデザインを打ち出すことにより、
単純な競争に巻き込まれない、全く新たな市場への切り込みを行な
うこともできる。
●実際、先程の開発担当者は「女性は乾電池駆動の電気製品の使用
が多い割に、充電池が普及していない」とコメントしている。女性
の心理に訴える充電池が、今までなかったということだろう。
●機能でのアピールが通じない対象層には、デザインから親しんで
もらうのも一策だ。あるいは、機能が優れていることは理解しても、
デザイン性に劣っていることで購買を躊躇することもある。機能か
らデザインへの進化は、差別化ではなく、市場創造という成果をも
たらす効果もあるというわけだ。
●エレコムの乾電池は、他社製品と比較して価格は割高だという。
また、家電量販店ではなく、雑貨店などに販路を絞り込んでいる。
従来の充電池との差別化のためのデザイン進化ではないからだ。
●また、三洋電機とパナソニックという、2社寡占状態の市場に
参入するという事情もある。両社に置き去りにされた層にアピール
するのに、女性向けのデザインや使い勝手のよさは、重要なポイント
となる。
●機能からデザインへの進化は、競争環境にあっては差別化策だが、
新たな市場を創造するとなると、差異化の取り組みとなる。記事に
よれば、エレコムは既に、女性向けのイヤホンといった製品もリリース
している。デザインで進化させる余地が大きい分野を見出し、着実に
そこでの存在感を高めていくことを狙っているようだ。
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■ 今日の教訓 ■
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あなたの企業が属する業界は、どのような軸で競争が展開されてい
るだろうか。機能を軸とした競争が中心であれば、今後、デザイン
を軸とした取り組みをすることを考えてみよう。その結果、新たな
市場を創造・開拓することもできるかも知れない。
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★ 今日のおまけ ★ 引越ししたと勘違いされました。
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粒谷区の住民になりました。
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