【経営戦略考09/10/26】雑誌と通販サイトの連動 > 「流れ」を読み解いて見えてくるもの
26 10月 2009 | By hank in 経営戦略考-日経記事から毎日学ぶ経営戦略の原理原則業界が不況下にある場合は、好況の業界と組むのが得策かも知れま
せん。それを進めていくと、業態が大きく変化していくことも考え
られます。
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■■ 雑誌と通販サイトの連動
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━━━━━━━━━ 情報源:日本経済新聞 2009.10.26【9面】━
◆一つの企業のコンサルティングを引き受けた場合、まずはその企
業が属する業界の特性を調べてみる。多くの場合、業界全体の方向
性といったものがある。
◆毎日、日経新聞の記事をチェックしていても、さまざまな業界の
方向性が見えてくる。コンサルタントとしては、クライアント企業
が、その流れに乗ることができているのかどうか、気になるところ
だ。
◆実際問題として、明確に新聞記事で流れが語られるようになった
ら、もう既に時は遅しという感じだ。その時点では、すっかりその
流れは固まってしまっていたりする。
◆当事者の企業としては、当然、自社が属する業界の流れに敏感で
あることが必要だが、そのような企業と取引関係にある場合でも、
その流れをいち早く察知し、ビジネスを有利に展開するために活用
したい。それが情報を読み解くということだ。
◆さらに言えば、その流れを逆方向から眺めてみることも非常に重
要だ。隣接している業界にとって、その流れは、自業界に様々な影
響を与える要因になる。
◆26日付けの日本経済新聞に、「集英社と楽天は雑誌と通販サイト
を連動させ、女性向け衣類などの共同販促事業に乗り出す」という
記事が掲載されている。
◆具体的には、「集英社の女性誌『MORE(モア)』が出店。モ
アで紹介した商品を楽天で購入可能にする」という。記事によれば、
「モアは2007年から読者向けの通販を展開」しているのだそうだ。
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■■ 「流れ」を読み解いて見えてくるもの
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●楽天をはじめとするネット通販業界は、好調を維持している。一
方、雑誌の出版業界は苦戦中だ。通販に取り組むのも、それが背景
にある。集英社によれば「雑誌の販売部数が増えないなか、通販の
売り上げは前年比50%増」だ。
●最近の女性誌は、バッグなど、豪華な付録が人気だという。本来、
「読み物」が売り物のはずだが、物販へのシフト傾向が顕著なよう
に思う。これが業界の「流れ」「方向性」ということだ。
●逆方向から眺めてみると、ネット通販サイトが「雑誌」化すると
いう傾向もあるように思う。つまり、「読み物」コンテンツを充実
させて集客し、商品の販売に結びつける。
●雑誌にもネット通販サイトにも、「読み物」があり、「商品販売」
がある。「読み物」→「商品販売」という流れと、「商品販売」→
「読み物」という流れになり、方向としては逆だが、水が高い所か
ら低い所へ流れるのと同様で、目指す地点は一緒だ。
●小売業では、業態間の垣根がなくなっていることが、よく指摘さ
れる。目指す地点が一緒であれば、似たり寄ったりになるのは、当
然のことだろう。
●「目指す地点」は、必ずしも自明ではない。そのような場合、他
者の動きからそれを推測することが可能だ。たとえばネット通販サ
イトに読み物を充実させる動きがあるのなら、読み物主体の雑誌と
しては、通販を導入すれば売れる、と考えることができる。
●もちろん、雑誌の通販導入は、そこまで考えなくても思いつくこ
とではある。しかし、「流れ」「方向性」の観点で読み解くと、純
粋に興味深い。
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■ 今日の教訓 ■
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あなたの企業では、業界の流れや方向性を、どのようにとらえて経
営を進めているだろうか。自業界の中だけでなく、隣接業界の動き
にも目を向けてみよう。そうすることで、自業界の進むべき方向性
が見えてくることもある。
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